歯学部

School of Dentistry

患者さんの生涯を通じて、口腔内の健康を守りながら全身を診るスペシャリストになる

21世紀の歯科医療に応えうる人材の育成を目指し、独自のカリキュラムをはじめ、新しい歯学体系の構築に意欲的に取り組み、歯学教育会からも注目の存在となっています。

担当教授による徹底したマンツーマン教育で基礎教育と臨床実習をバランスよく行い、全国の歯科大学でもトップクラスの実習施設を駆使し、豊かな人間性と高いスキルを兼ね備えた歯科医師を育成しています。
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キャンパス
旗の台/洗足
1年次は富士吉田
学部生
590人
2023年4月
96人(2023年度入学者)
専任教員数
231人
2023年4月
歯科医師国家試験合格率
77.3%
2023年
63.5%(全国平均)
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歯学部長メッセージ
他学部の仲間とともに楽しく学び、
失敗を恐れずさまざまな挑戦をしてほしい。


少子高齢化が進行している我が国において、生まれてきた大切な命をしっかり育てること、健康寿命を延伸することが医療に課せられた重要な課題です。これらを解決するために歯科医療には社会から非常に大きな期待が寄せられています。最先端のサイエンス、歯科医療を学ぶことは言うまでもなく、学部連携でのチーム医療教育を通して多職種連携を学び、広い視野で社会に貢献できる医療人となるため、万全のサポート体制で皆さんをお待ちしております。


昭和大学 歯学部長
馬場 一美

歯学部教育の特長

歯学部の教育目標・教育研究上の目的・3つのポリシー

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教育目標
「至誠一貫」の精神のもと、真心と情熱を持ち、歯学を通して医療の発展と国民の健康と福祉に寄与する人材を育成する。

  1. 歯科医療を地域・社会との関係において把握し、患者やその家族との信頼関係を重視しながら、チーム医療の一員として活躍できる知識・技能および態度を身につける。
  2. 口腔領域の疾患を全身との関わりにおいて把握する能力を身につける。
  3. 歯科医療に係わる問題を正しくとらえて解決する能力を身につけ、生涯にわたって学習し続ける習慣を身につける。
教育研究上の目的
歯学部は、昭和大学の理念である「至誠一貫」の精神のもと、歯学・歯科医療の発展と国民の健康増進と福祉に真心を持って寄与する医療人の育成を目的とする。そのために以下の教育研究を展開する。

  1. 人間性豊かな患者中心の歯科医療を実践する教育と研究の推進
  2. 優れた専門的能力の育成
  3. 学部連携チーム医療教育の推進
  4. 医療にかかわる問題の発見・解決能力の醸成
アドミッション・ポリシー
昭和大学歯学部は「至誠一貫」の建学の精神のもと、歯学を通して真心と情熱をもって医療の発展と国民の健康増進と福祉に寄与する優れた人材育成することを目的としています。歯学部のカリキ ュラムを修得し、卒業時に求められる能力を達成できる学生として、日々の学習と多様な経験の中から以下の能力を入学時までに身に付けている人を求めます。

  1. 歯科医師となる明確な目的意識を持つ人
  2. 本学に対する明確な志望動機を有する人
  3. 高校の学業において、数学や理科(物理、化学、生物)などの自然科学と英語の基礎知識を持ち、国語、社会も幅広く履修した人
  4. 種々の学習課題に自分で計画を立てて取り組める人
  5. 他者を理解し、思いやりの心を持てる人
  6. 責任をもって行動できる人
  7. 社会に対する十分な理解と基本的なコミュニケーション能力を持つ人
  8. 1年次の全寮制共同生活・学習に積極的に取り組める人

カリキュラム・ポリシー
ディプロマ・ポリシーを達成するため、「社会と歯科医療・チーム医療」、「オーラルフィジシ ャンコース」、「一般歯科臨床」の3つのコースを主軸として、6年間の体系的、段階 的なカリキュラムを構築しており、その策定方針(教育課程)を以下に列挙する。

1.プロフェッショナリズム

患者中心の医療を提供し、法と倫理を遵守した歯科医師の養成は、1年次より段階的に行われる 「地域連携歯科医療実習Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ」や「学部連携 PBL」を含めた演習形式の授業により行われる。 2年次の「介護福祉実習」や3年次の「療育施設実習」においては生命の尊厳について学修し、4年次後期に 実施する模擬患者との「医療面接実習」などを通して、歯科医師として必要な態度、倫理について学修する。医療を実践するための法律やルールは、4年次の「法医学・医事法学」で学修する。4年次の「歯科総合臨床の基本」、「臨床実習Ⅰ」、ならびに5年次の「一般歯科診療の基本」において医療安全について学修する。知識に関する評価は筆記・口頭試験を、態度を加えた評価はポートフォリオ、レポート、 ルーブリック等を用い、成長過程も合わせて評価する。

2.コミュニケーション能力

1年次は寮生活、「初年次体験実習」(在宅・福祉施設訪問等を含む)、学部連携科目などを通して多様な背景を持つ人々と良好な人間関係を構築する。2年次、3年次と、「介護福祉実習」、「療育施設実習」や「歯科医院、病院歯科見学実習」により患者・家族、医療スタッフなどとの対応について学 び、各種シミュレーター(virtual patient, 患者ロボット)や4年次の模擬患者による「医療面接実習」において情報の収集・提供能力を修得する。4年次後期から始まる歯科病院における診療参加型臨床実習では患者や家族との対応について学修し、5年次の「学部連携病棟実習」では他学部学生、多職種との連携を実践する多様な臨床実習を行う。
これらの評価は、レポート、ポートフォ リオ、ルーブリック等を用い、成長過程も合わせて評価する。

3.患者中心のチーム医療

「社会と歯科医療・チーム医療」コースで体系的な学部連携教育カリキュラムを全学年で構築する。1年次はチーム医療の基本を理解し、学生間の連携・協力の基盤を身に付けるために、寮生活のもと、多様な学部連携教育科目を開講する。2年~4年次は、多職種間の相互理解と連携・協力をもとに、チーム医療を実施するシミュレーションとして、累進的に構成された学部連携 PBLチュートリアルを各学年で開講する。4年次後期~6年次には、患者中心のチーム医療を医療 現場で実践する能力を身に付けるため、附属病院・地域での臨床実習・学部連携実習を行う。
チーム医療に求められる知識、技能、態度の評価は、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長の過程も合わせて評価する。

4.専門的実践能力

歯科医師として必要な統合された知識は、2年次と3年次の「オーラルフィジシャンコース」における歯科基礎科目の講義・実習により修得し、科学的根拠に基づく歯科医療や医系総合科目から口腔科医に必要な医学・歯科医学の知識を修得する。臨床情報の集約に必要な能力は、1年~4年次に段階的に 実施される「医学情報リテラシー演習」や3年次と4年次に行われる「臨床シナリオPBL チュートリアル」、4年次における模擬患者による「医療面接実習」で行われる。3年次と4年次の「一般歯科臨床コース」では、歯科臨床科目の講義と実習によって臨床歯学に必要な知識と基本的な技能・態度を修得し、診療の場で実践できる能力を養う。4年次後期からの歯科病院における「診療参加型臨床実習」では「CBT診療の基本」「基本的診察法」「基本的臨床技能」「チーム医療・地域医療」「患者中心の医療」を実践し、本学が定めた歯科医師として求められる基本的な資質・能力(コンピテンシー)の修得を図る。
専門的実践能力の評価は、4年次における歯学共用試験(CBT, OSCE)で評価した後、歯科病院における診療参加型臨床実習が行われる。
科学的探究心を基づいて医療・歯学に関わる問題を発見し、解決する能力については3年次に行われる「研究入門」で学修する。歯科医師のための問題解決(クリティカルシンキング)と情報リテラシーに関する能力は1年~4年次に段階的に実施される「医療情報リテラシー演習」や、3年次と4年次に行われる「臨床シナリオ PBLチュートリアル」で学修する。
実習の評価には筆記試験、口頭試 験、レポート、電子ポートフォリオ等を用いて行われ、臨床実習終了時の臨床能力評価試験 (iOSCA)でその能力を担保する。なお、知識レベルについては学年末の進級試験や卒業試験により総括的評価を行う。

5.社会的貢献

「社会と歯科医療・チーム医療」コースで1年次より行われる「地域連携歯科医療実習(在宅チーム 医療実習を含む)により地域医療の現状について学修する。3年〜5年次に実施される「口腔医学とチーム医療Ⅰ、Ⅱ、ならびにⅢ」では、e-learning や virtual patient を用いて口腔ケア、有病者の歯科治療、在宅歯科 医療について学修し、社会に貢献できる歯科医師の養成をはかる。
これらの評価には、筆記試 験、口頭試験、実習での態度、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長の過程 も合わせて評価する。

6.自己研鑽

最新の知識や技能、必要な情報を、国際的視野に立脚して生涯にわたって獲得する意欲と態度は、6年次で選択する国外の提携大学における研修プログラム、および1年~4年次に段階的に 実施される医学情報リテラシー演習や3年次と4年次に行われる臨床シナリオ PBL チュートリア ルで学修する。
これらの評価には、実習での態度、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長の過程 も合わせて評価する。

7.アイデンティティー

全学年にわたり、4学部連携の学部連携教育が実施され、本学の特徴であるチーム医療の一員として活躍できる歯科医師を養成する。また、このことにより、昭和大学卒業生としてのプライドを持って歯科医療に貢献できる歯科医師を養成する。
これらの評価には、実習での態度、ポートフォリオ、レポート、ルーブリック等を用い、成長の過程も合わせて評価する。
ディプロマ・ポリシー
「至誠一貫」の精神のもと、歯学を通して真心と情熱をもって、医療の発展と国民の健康増進と福祉に寄与する優れた人材を育成することを目的としています。この目的を達成するための特色あるカリキュラムを通して、定められた修業年限の中で以下に関する基本的能力を身につけた者に、学士(歯学)の学位を授与します。

1.プロフェッショナリズム

  • 歯科医師としての責務を自覚し、強い責任感と倫理観を持って、患者や地域住民に医療を提供できる。
  • 医療を実践するための法律やルールを遵守し、医療安全に配慮する。

2.コミュニケーション能力

  • 多様な背景を持つ人々と良好な人間関係を築くことができる。
  • 患者や地域住民、医療関係者などとの間で、必要な情報の収集・提供を適切に行うことができる。

3.患者中心のチーム医療

  • 医療をともに担う多職種の職能を相互に理解・尊重し、良好な人間関係を構築し、患者にかかわる情報を共有できる。
  • 多職種と連携・協力しながら歯科医師の専門性を発揮し、患者中心の医療を実践できる。

4.専門的実践能力

  • 患者・家族の心理・社会的な背景を把握したうえで、基礎歯学・臨床歯学の幅広い知識と技能を有し、科学的根拠に基づいた歯科医療を実践する能力を有する。
  • 科学的探究心に基づいて医療・歯学に関わる問題を発見し、客観的・批判的に整理した情報を活用して解決するための能力を有する。

5.社会的貢献

  • 地域社会において保健・医療・福祉に貢献できる。

6.自己研鑽

  • 最新の知識や技能、必要な情報を、国際的視野に立脚して生涯にわたって獲得する意欲と態度を有する。。

7.アイデンティティ-

  • 昭和大学の伝統を重んじ、その名誉を高めるために全力を尽くす。
学部に在学中から大学院の科目を履修できる「マルチドクタープログラム」
4年次以上を対象に、学部のカリキュラムと並行しながら大学院の講義を受け、早期から専門的な知識を深めることができます。
  • 大学院修了年限の短縮が可能
  • 大学院と臨床研修との両立が可能
  • 必ずしも卒業後に大学院に進学することが条件ではなく、卒業後の進路も選択可

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卒業後の進路
昭和大学歯学部では、卒業生全員の歯科医師国家試験合格をめざし、基礎歯科医学から臨床歯科医学への一貫教育を展開しています。その特色のひとつは、学生数に対して教員数が多いため、少人数グループの指導ができること。早期からのチュートリアル方式の授業の導入など、きめ細かな教育の成果があらわれ、国家試験が年々難しくなる傾向の中で、毎年、全国の私立歯科大学卒業生の平均を大きく上回る合格率となっています。
卒業後の進路
卒業後の進路
2021歯学部卒業後の進路
2022歯学部国家試験合格率
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