挑む!昭和の人たち
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教員

看護学とは何か、自分の言葉で説明できる看護師へ

保健医療学部 看護学科 岡本 明子 准教授
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看護学を知り、自分のテーマをもって学んでほしいです

私が担当している授業は基礎看護学方法論で、患者さんの身体を拭くことから洗髪、着替え、食事の介助、ベッドメイキングなど、患者さんが自立するために一番良いやり方の援助となる看護技術の知識を学ぶものです。ただしその知識だけを教えるのではなく、「看護って何?」というものを常に問いかけるようにしています。
私自身、現在「脳卒中患者を看る家族のレジリエンス(苦しい状況から回復する様子)」をテーマに研究活動をしています。看護師は常に優しく、患者さんに寄り添い…という世間のイメージのまま入学してくる学生も少なからずいます。しかし、看護師はもっと知的な職業であり、学ぶことも深く、患者さんへの本当の寄り添いがどういうものなのかを、教育や研究を通して実感しているので、皆さんにももっと低学年のうちから学んでほしいと考えています。
またやり方をすべて教えるのではなくて、状況に応じて正解が変わることも伝えるようにしています。考える楽しさを実感してもらい、ディスカッションをしながらフィードバックすることで理解を深めてもらいます。
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自ら考え、実施する力、自らの考えを主張する力をもつ

昭和大学では指導担任制があり、教員だけでなく先輩たちと悩みや喜びを共有していける環境があります。学びや活動を通して、友達の喜びを自分のこととして喜べるようになりますし、多くの仲間と時に楽しく、時にぶつかりながら「自分」を見つめることができるようになります。
その中で、私が学生に求めることは「主体性」です。大学での学習は、教員の問いかけに「自ら考え、実施していく力」「自らの考えを主張する力」が必要だと思います。
多くの人は自己表現をして他人との違いを出すことを怖がり、みんなと同じでなければと思いがちです。人と違った時に自分の思いを貫き通す自主性や、看護の専門家として、違う考えをもった人を受け入れられる柔軟性を持ってもらいたいと願っています。
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昭和大学を目指す皆さんへ
メッセージ
考え方が多様化して「わたしはこのように生きたい」と主張する人が増えています。私たち看護師は患者さんの思いを理解する柔軟性、その中で看護師としての意見をしっかり持っていなければならないと感じています。
そのために、柔軟な発想ができるように新聞を読み、自分の意見をしっかりと言えるように、人前で発言する勇気、文章で表現する力をつけてもらいたいです。
私の「至誠一貫」
看護とは何かを自分なりに表現し、それを実践する力がつくよう、講義の中でディスカッションする時間を多くとるようにしています。自分が本当に看護をやっていきたいのか、という真の気持ちも大切に、看護についてしっかりと自分の言葉で説明できる看護師へと導いていきたいです。