挑む!昭和の人たち
教員
総合的な診断・治療が行える歯科医師を目指して
歯学部 口腔病態診断科学講座 口腔病理学部門 美島 健二 教授
授業を通して病気への理解を深めていく
私が担当しているのは口腔病理学という授業です。病理学というのは病気の原因やその成り立ちを解明する科学で、口腔病理学は口の中や全身の病気の成り立ち、その症状や予後に関する基本的な知識を学修する授業です。例えば、日本人の死因の一つである肺炎には、長期の寝たきりの状態や物を飲み込む力の低下により食道に入るべき食物や口腔内細菌が気管に流入し生じる誤嚥性肺炎があります。このように、口の中の病気が全身の病気の原因となることがあります。
学生の皆さんには、口の中の病気だけをみるだけではなく、全身の病気と関連づけた総合的な診断・治療を行える歯科医師を目指してもらいたいと考えています。
これまで病気の名前は知っていても、どのようにその病気が起こるか考えていなかった学生が、授業を通して病気への理解を深めてくれるのはとても嬉しく楽しいことです。学生からの予想外の質問もあり、このように考えることもできるのだと、とても新鮮な発見があります。
学生の皆さんには、口の中の病気だけをみるだけではなく、全身の病気と関連づけた総合的な診断・治療を行える歯科医師を目指してもらいたいと考えています。
これまで病気の名前は知っていても、どのようにその病気が起こるか考えていなかった学生が、授業を通して病気への理解を深めてくれるのはとても嬉しく楽しいことです。学生からの予想外の質問もあり、このように考えることもできるのだと、とても新鮮な発見があります。
チーム医療は歯科医師にとってとても重要な分野です
昭和大学は、医・歯・薬・保健医療の4つの学部からなる医系総合大学であるところが強みだと思います。特に4学部合同で行う学部連携病棟実習は、その準備期間も含めて全身病変やチーム医療について学修できる、昭和大学独自の他学にはない貴重なカリキュラムです。このような学修環境が整っている中で、歯学部の学生にはどのような歯科医師になりたいかというビジョンをできるだけ早めに、そして具体的に持つということが大事だと考えます。
超高齢社会の中、全身疾患を持つ患者さんの歯科治療を行う機会が益々増えています。口の中の病気が全身に与える影響をしっかりと学修すると共に、口の中の症状より全身疾患の第一発見者として歯科医師が重要な役割を担っていることを学んでほしいと思います。
超高齢社会の中、全身疾患を持つ患者さんの歯科治療を行う機会が益々増えています。口の中の病気が全身に与える影響をしっかりと学修すると共に、口の中の症状より全身疾患の第一発見者として歯科医師が重要な役割を担っていることを学んでほしいと思います。