挑む!昭和の人たち
教員
作業療法士に求められるものを理解することが大切です
保健医療学部作業療法学科 鈴木 久義 教授
歴史を知ることで、現在の作業療法士を理解する
1年次前期に「作業療法史」という授業を他の2名の教員と共に担当しています。3人でテーマや構成を考え、各自が一から内容をつくりあげる昭和大学独自の授業となります。わが国そして世界の作業療法の歴史をもう一度丁寧にたどることによって現在の作業療法実践を知ることが主たる目的の授業です。
過去は現在そして未来につながっている、つまり過去を知ることで今がわかり、さらに未来をも予想できるのだ、という至極当然のことが実体験できる授業だと考えています。歴史が苦手だと話す学生が多いのですが、自らが志望する職業がたどってきた歴史と高等学校までの日本史や世界史で学修した内容との「交差点」に出くわすと「歴史を知ることは楽しい営み」と認識できるようです。
過去は現在そして未来につながっている、つまり過去を知ることで今がわかり、さらに未来をも予想できるのだ、という至極当然のことが実体験できる授業だと考えています。歴史が苦手だと話す学生が多いのですが、自らが志望する職業がたどってきた歴史と高等学校までの日本史や世界史で学修した内容との「交差点」に出くわすと「歴史を知ることは楽しい営み」と認識できるようです。
誠実に、かつ自分を持った医療人に
授業をしていても学生たちの新鮮な視点に触れることができます。この点は裏切られることがありません。自分自身に跳ね返ってくることばかりだと感じています。少人数教育ですので、学生たちも教師との心理的な距離を感じないようですし、私たちも自然と一体となって進めていくことができています。
作業療法士に大切なことは、「至誠一貫」の精神に尽きます。常に相手の立場に立ち、共に苦悩しながら誠実にかつ優しく対応できる医療人になって欲しいと思っています。
これは自分が患者さん・家族の立場になった場合、切実に感じることです。ただし医療人とて人間です。自分の健康をしっかりと守ることが、最終的に患者さん・家族の方たちのために向けられる力を有することができるのです。この当たり前のことに、思いをはせることができる人が真の医療人であると考えています。
作業療法士に大切なことは、「至誠一貫」の精神に尽きます。常に相手の立場に立ち、共に苦悩しながら誠実にかつ優しく対応できる医療人になって欲しいと思っています。
これは自分が患者さん・家族の立場になった場合、切実に感じることです。ただし医療人とて人間です。自分の健康をしっかりと守ることが、最終的に患者さん・家族の方たちのために向けられる力を有することができるのです。この当たり前のことに、思いをはせることができる人が真の医療人であると考えています。